5-3.～ひとつの世界化「3.あなたから変えていく世界」

「心の仕組み」心の3層構造

すべてが宇宙の愛であり、あなたも宇宙の愛です。「本当の自分」とは宇宙の愛に他なりません。

しかし、この「本当の自分」は頭で考えていてもわからないのです。魂の底から体感しなくてはならないのです。

そして、全身で体感した後には、その「本当の自分」である愛の心を、この現実生活の中に生かし、起きる現象を的確に解読しながら、自らの花を咲かせていくのです。

そして、自らがあふれんばかりの喜びで生きるとともに、周囲に喜びを振りまいていくのです。

「世のため人のために尽くしましょう」「与える生き方をしましょう」とよく言われます。

これはたしかにすばらしい教えです。

しかし、「人のため」ばかりやっていることで自分の足元がおろそかになり、どこか無理してやっているという自己矛盾が出てくるのです。人の為とは「偽(いつわり)」になる可能性が高いのです。かといって、自分のためだけだと、エゴになり周囲との不調和が生じます。

このことを、灯台にたとえてみます。

灯台は遠くを照らしますが、足元は真っ暗です。ちょうど「世のため、人のため」といって、自分のことや家族など近い人々のことは省みない状態です。

だからと言って、足元を照らしたら、遠くの船を照らすことはできなくなります。ちょうど、自分のことだけで、人のことは知らないといったエゴの状態です。

では、どうしたらよいのでしょうか。

それは、灯台そのものが光になればよいのです。灯台自体が光になれば、その光は、足元も遠くも同時に照らすことができるのです。

自分自身が光そのものになれば、まず自分が喜びでいっぱいになり、自分の近くにいる人から順番に明かりを照らすことができ、一切の矛盾がなくなるのです。

では、自分自身が光になるにはどうすればよいのか。

ここまで繰り返し強調してきたように、あなたの中にはもともと光輝くダイヤモンドのような「本当の自分」、まさにダイヤモンド・セルフがすでにあるのです。

ダイヤモンドという石は何億年も前に地中深くで形成され、人間が発掘する以前からダイヤモンドとして存在していたのです。あなたの心の一番深いところにあるダイヤモンド・セルフもまた、常に存在しつづけ、今この瞬間も眩いばかりに輝いているのです。

あなたは、光り輝く内なるダイヤモンドを埋もれさせたまま人生を終えてよいのですか。

喜びにあふれ、愛にあふれ、感謝にあふれた光輝くダイヤモンド・セルフ、あなたの「本当の自分」に出会うことで、最高の人生を生きることがあなたにはできるのです。

しかし、自分の中にあるダイヤモンドに気づき、喜びに満ちあふれて生きることができるといっても、自分だけで自分を変えることは極めて困難です。

たとえば、コップに入った水を変化させようとする時、それと同じ水をいくら混ぜても、コップの中の水は何も変わりません。

しかし、インクを一滴入れると、たちまちコップの中の水は変わります。

自分を変えようとする時も、自分だけでいくら考えても、自分は変わらないのです。なぜならば、いくら考えたとしても、結局は自分の考えに過ぎないからです。考えれば考えるほど、自分の考えが強くなるだけなのです。

しかし、人と出会うことによって、自分の心に化学変化が起きるのです。

人との出会いによって、初めて発想が変わってくるのです。自分を変えようとする時には、どうしても人の協力が必要です。自分自身では、いくら頑張って考えても、自分の枠から出ることができないのです。

自分で自分は変えられないことを知ることです。

ぜひ、人との出会い、縁を求めて、「本当の自分」に一刻も早く出会ってください。
あなたが想像すらしない世界が、すぐ目の前にあるのですから。

「心の仕組み」心の3層構造
ここまでの内容が「わかった」とは