一般財団法人YS心の再生医療研究所

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3-3.~Ⅱ.空間的全体から本当の自分を開発する

「心の仕組み」心の3層構造

3.「本当の自分」に出会う最短距離

Ⅱ.空間的全体から本当の自分を開発する

「本当の自分」を体感する手法には、もう一つ角度の違うアプローチがあります。次に空間的全体から本当の自分を体感する手法についてお話します。

◆あなたは今どこにいますか

あなたは、今、どこにいますか。

たとえば、私は東京駅前にある自分の事務所にいます。ですが、東京都にいるのも事実です。日本にもいる。世界にもいる。地球にもいる。そして、究極的な捉え方としては宇宙にいます。

どれも正しいのですが、視点を置く次元を変えると見方が変わるのです。次元というのは、空間的な高さと捉えてください。たとえば、宇宙にまで伸びたエレベーターがあったとして、それに乗って上がっていけば次第に次元が高くなり、「どこにいるのか」という問いへの答えも変化するわけです。

そして、このことは、私たちの意識にもあてはまります。私たちはどの次元を意識するかによって、物事の見方、発想がまったく変わってきます。高く上がれば上がるほど広く見えます。そして、一番高いところからは全体が見えるのです。

あなたが日々の仕事をする上でも、それは何のためなのか。自分の給料のためなのか、家族のためなのか、会社のためなのか、お客様のためなのか、業界のためなのか、地域社会のためなのか、日本のためなのか、地球のためなのか、宇宙のためなのか、といろいろな次元があります。そして、どう捉えるかで、出てくる発想が変わるのです。

◆最も高い次元

では、最も高い次元はどこでしょうか。

それは、宇宙の次元です。もっとも高く完全な次元です。この次元の意識、すなわち宇宙意識の次元から見ることで、物事の全体、そして完全さ、完璧さが見えるのです。

精神世界に関する本の中には「すべては完全で完璧に起きている」と教えるものもあります。しかし、自分の人生における汚点、辛かったこと、許せない人など、そう思おうとしても思えるものではありません。

しかし、そういった人生における不完全だと思っていた数々の出来事は、今までの経験の記憶により形成された不完全な心で捉えた不完全さであって、完全から見たら、まさに財産としか思えないのです。今までの出来事の何一つ欠けても、今の自分はない、かけがえのない完璧で完全なものだという事実が魂の底から感じられ、はっきり見えるのです。

「なぜあんな嫌なことが起きたのか」という思いは、そのように「嫌なこと」だと捉えている心では決して変えられないし、消せないのです。

しかし、あなたが最も高い完全な意識に入った瞬間、どんなに悲劇的に思えていた出来事も全体におけるその意味、つまり完璧さが見え、その出来事に対する感謝の気持ちがあなたの内側から湧き出してくるのです。

◆不完全から完全を見ようとする過ち

よく悩み苦しみ、波立った私たちの不完全な心で、救いを求め、そして外に神仏をつくり、それを一生懸命拝んだりしますが、なかなか救われないことが多くあります。

不完全な心で完全を見ようとしたら、完全なものまで不完全に見えてしまいます。ちょうど、曇った眼鏡でものを見ると、どこまでいっても曇って見えるのと同じです。

不完全から完全が見えるわけがありません。完全から見たら、不完全に見えていたものの完全さが、見た瞬間にわかるのです。

「心の仕組み」心の3層構造
3.「本当の自分」に出会う最短距離
Ⅱ.空間的全体から本当の自分を開発する~◆宇宙意識から見る
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