なぜ、今、YS「心の再生」医療なのか
◆YS「心の再生」医療の意義
産業革命以降、凄まじい勢いで物質文明は発展してきましたが、では果たして、私たちは文明の発展とともに本当の豊かさを手に入れることができているでしょうか。
豊かさの中には、当然、健康という指標も入ってくるでしょう。
心の健康という現実を直視すると、わが国では、うつ病にかかっている人は、潜在的なものも含めれば国内に一千万人近くいるとも言われています。
さらに、ひきこもりになっている人は146万人にのぼり(2022年度 内閣府調査)、自殺者は年間2万人を超えています。まるで物質文明の発展と反比例でもするかのように、心の問題は増加の一途を辿っていると見てよいでしょう。
人間の精神が決して豊かになっていないのは、人間が頭脳を働かせることばかりを優先し、全ての物事を頭脳で解決しようとしているからです。
頭脳中心に考えると、どうしても個体的になり、それが様々な問題を生み出してしまいます。
多くの人々が、科学をさらに発達させさえすれば、人類は長く繁栄を保つことができると考えていますが、それが間違いなのは、精神疾患を抱えている人の数が増えていることが物語っています。
医療の研究が進んでも、精神疾患治療の有効な手段は見出せていません。
今、私たちに求められているのは、頭脳を発達させることよりも、頭脳のさらに深いところに内在する、大いなる叡智、宇宙の意志に耳を傾けることです。
人間の本質を知って、それに沿って生きていくということです。
私たちは、自分たちの頭脳で考え出したことを最優先にするのではなく、それ以前に、宇宙の法則を学ぶ必要があるのです。
宇宙の法則を無視しては、何をどうしてよいかわからないわけです。
なぜなら、人間は、宇宙の一部だからです。
宇宙という言葉には、どこかスピリチュアルな響きがあり、知的な未熟さを感じさせ、医療を語るには観念的だと思われる方もいるかもしれませんが、そうではありません。
すぐれた科学者たちは、必ずこの問題に行き当たります。
科学も、宇宙の叡智に包括されているのです。
医療は人の豊かさを実現するためのひとつの手段です。
それを人間は科学に求めてきましたが、それでは完全ではないのです。
もちろん、薬の開発、医療機器の開発、人体の化学的反応の研究など、これらは医療技術の発展に大きな貢献をしているものです。
しかし、その前に、人間を創った根源から見ていかなければ、木を見て森を見ないということになるのです。
人間を創ったものは人間ではありません。
その創ったものの意志を見ていくことを中心とすることが、本来の豊かさにつながるのです。
人間は、五感で認識します。
しかし、この五感で捉えたものは全て真実ではありません。
私たちがこの目で見ているものは、すべて真実の姿ではないのです。
私たちのこの感覚器官では、永久に真実を正確に捉えることはできません。
どういうことかというと、この肉体を顕微鏡で見たら、肉眼で見えるものとは全く違ったものとして見えます。
また一万倍の顕微鏡で見るのと、百万倍の顕微鏡で見るのとでも全く違います。
そのそれぞれ見えるものを正しいと捉えるなら全部正しいとも言えますが、すべて間違っているとも言えるのです。
倍率も無限に存在しますから、何倍で見たものが正しいという基準はありません。
つまり無限ということだけが本当の真実なのです。
私たちの肉眼で見ているものは、ほんの一つの視点から見えているものに過ぎません。
ですから、肉眼では絶対に本質を見ることは不可能なのです。
肉眼だけに限らず、私たち人間の五感はみんな微妙に違いますから、見る人が違えば同じものでも違って見えます。
同じ人間を相手にしていても、見方が人によって全く違うのです。
ですから、人間の感覚ではまず本質を知ることは不可能なのです。
感覚器官だけではなく、私たちの心も一人ひとりがみな違います。
それは、持って生まれた遺伝子、育ってきた環境、過去に出会った人々、今日に到るまでの経験などがみな異なり、誰一人として同じ記憶を持ってはいないということです。
そして、そのそれぞれが記憶という独自のフィルター越しに物事を見るために、ものの見方が全員バラバラになってしまうのです。
もちろん、そのどれもが真実を見たことにはなりません。
この五感で感じるものと、心で感じるもの、これらが折り重なって、その人間の性格、クセ、肉体が形成されているわけです。
自分と同じ人は、この世に誰一人としていないのです。
肉眼で見たその症状は同じように映っても、病にかかった背景は全員違うのです。
更に、治療を求めてやってくる人だけではなく、医療を施す人間の見え方にも、同じことが言えるのです。
にもかかわらず、目に見えるものだけで、人間の理解できるものだけで対処しようという姿勢は、的外れな結果を生み出してもおかしくありません。
その警告が、今の社会には至るところで現れています。
YS心の再生医療では、原点に返ります。
元に戻る宇宙の働きに沿うのです。
人間が治すのではなく、元々の治る力に協力をしていくのです。
これはけっして、薬や機械的なものを否定したり、不要であると言っているのではありません。
それを主とするのではなく、元々の働きを主にしていくということです。
元々の働きに、それらを合わせていくということです。
本来の姿に沿っていくということは、患者さんにとっても無理がなく、非常に楽な治し方になります。
医療従事者にとってもやりやすい療法ですし、治す側も謙虚になっていきます。
あくまでも、元々人間を創った力が治すのですから、謙虚にならざるを得ないのです。
医療従事者がすることは、基本的に大いなる叡智のお手伝いなのです。
通常、病にかかると、それを「治し」ます。
うつ病と診断された人が治るということは、うつ病の症状が現れなくなることですが、それで治ったとなります。
しかし、うつ病の症状は医学的に治ったとなっても、実際にその人の生活はどうでしょうか。
職には戻れるのか、戻ってもまた同じ環境でどうなのかということがあります。
うつ病を発症したその環境では、また同じことが起こる可能性は高いのです。
YS心の再生医療は、それらに対しては、非常に有効な手段となり得ます。
なぜなら、自分の中の力が、元に戻す作用をするわけですから、そこには、心的、肉体的な矛盾がないのです。
薬物は、ある場合にはとても有効ですが、同時に副作用の問題も起きます。
特に、心の病に薬物を使うと、心にも体にも、その影響は大きいものになります。
YS心の再生医療では、本人が、発症した原因をわかり、そこに手をつけていくことになりますから、その後のコントロールもできるようになります。
精神的に非常に安定し、心の病にかかったことをきっかけとして、病の克服だけではなく、社会の第一線で活躍できる戦力になることが十分に可能なのです。
病にかかる前よりも、より活力が出る。
YS心の再生医療では、これが可能です。
まさに、元々ある姿に再生していくわけです。
これはYS心の再生医療の最も優れた特徴の一つでもあります。