一般財団法人YS心の再生医療研究所

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YSメソッドについて

YSメソッドについて

「生命の愛に溢れると、ガンやうつ病は自然と消えていく」

YSメソッドとは、
生命の源から、「愛の心」という自然治癒力を引き出して、あらゆる病の根本原因を解消する独自独創メソッドです。

生命の愛を引き出して、愛の不足感が満たされると、病は自然に消えていきます。

YSメソッドとは、

3層構造となっている人間の心の一番深い3層目の生命の源から、「生命の愛(本当の自分、宇宙の法則、真我)の心」という自然治癒力を引き出して、あらゆる病の根本原因となる「愛の不足感」が内在する1層目、2層目の心を再生する独自独創メソッドです。

YSメソッドとは、

①.3層構造となっている人間の心の一番深い3層目の生命の源から、
②.「生命の愛(本当の自分、宇宙の法則、真我)の心」という自然治癒力を引き出して、
③.あらゆる病の根本原因となる「愛の不足感」が内在する1層目、2層目の心を再生する独自独創メソッドです。

「人間の生命の源から、心の自然治癒力を引き出し、顕在意識、潜在意識を再生する」メソッド

このことをわかりやすく解説していきます。

「自然治癒力」とは?

【医学の父・ヒポクラテスの言葉】

医聖・医学の祖、または医学の父と称される古代ギリシャの医師ヒポクラテスの言葉として伝えられる「病気を医するものは自然である」あるいは「病を治す自然」から生まれたのが、
「自然治癒力」という言葉です。

ヒポクラテスの表現する「自然」とは、人間による介入・干渉のない、人手の加わらないものであり、自(みずか)らの本性に従って(自(おの)ずから然(しか)るべくあるもの、あるいは生成するものと定義することができます。

人間は小宇宙といわれるように、自然の一部であり、宇宙の部分でありながら宇宙全体と同様のまとまりや構造を備えています。

この宇宙と同じ働き(=宇宙の法則)が、人間の身体を通すと自然治癒力として表現されるとも解釈できます。

そして、日本大百科全書(ニッポニカ)による「自然」の解説には、
=近代以降の機械論的発想に基づく「自然科学」においては、「自然法則」をその本性とするような諸部分から構成されたものは、すべて「自然」なのであり、その本性(自然法則)は、(「超‐自然的」な力、奇跡を別とすれば)いかなるものの干渉・介入をも許さぬものであって、その意味では、すべてのものがつねに、みずからの本性に従った「自然」なあり方をしていることになる。=とあります。

つまり、「人間の本性=自然法則=宇宙の法則」と解釈することができます。

【カール・ロジャーズのいう本当の自分】

さらに、アメリカの心理学者で、カウンセリングの父と言われるカール・ロジャーズは、本当の自分に出会うことが、すべての人の根本的な欲求であると考えました。

ロジャーズは次のように述べています。

心の底では、各人はこう問いかけている。
『本当のところ、私は誰なのだろう。どういうふうに私は、あらゆる表面的な振舞いの背後に横たわるこの本当の自分に接触することができるのだろうか。どのように私自身になることができるのだろうか』と。

つまり、「個人が達成したいと望む目標、個人が自覚的に、そして無自覚的に追求する目的は、その人自身になることである」
(Carl Rogers, On Becoming a Person, London : Constable & Robinson, 2004, 1st.ed. 1967, p.108)とロジャーズは考えます。

ロジャーズは、生涯にわたって心理療法に従事するなかで、膨大な人数の相談者と面談をしました。

その中で、受容と共感と傾聴を柱とするカウンセリングの基礎を築きました。

この「人間の目標は自分自身になること」ということこそ、「人間の本性=自然法則=宇宙の法則である自分になること」と理解できます。

この「人間の本性=自然法則=宇宙の法則」である自分を、心の専門家:佐藤康行は、わかりやすく「本当の自分=真我」と呼んでいます。

【稲盛和夫氏の提唱する真我】

京セラや第二電電(現KDDI)などを創業し、日本航空(JAL)の名誉会長を務める日本屈指の経営者であり、経済界をリードする稲盛和夫氏も、同じようにこの本当の自分を「真我」と表現しています。

【真我の開発で自然治癒力を引き出せる】

2000年以上も前からすでに認識された事実を通して見えてくるものは、 病を根本から治癒するには、この「人間の本性=自然法則=宇宙の法則」である自分、サムシング・グレート(=真我)に目覚め、自然治癒力、生命力を発動させることが不可欠だということです。

心の専門家:佐藤康行先生は、30年にわたり、15万人以上の心を見つめて、自ら生み出したYSメソッドで、その「人間の本性=自然法則=宇宙の法則」である自分、サムシング・グレート(=真我)を開発し、自然治癒力、生命力を引き出せることを実証してきました。

ここからは、そのYSメソッド開発者:佐藤先生の言葉を引用して、心の仕組みを解説していきます。


【全てが自動的に解決する方法】

人は何のために生まれてきたのか?がわかれば、この世にある全ての問題は、自動的に解決します。

あなたが背負っているもの、人は何のために生まれてきたのか、あなたは何のために生まれてきたのでしょうか。

人は何のために生まれてきたのでしょうか。

このテーマの答えがわかれば、この世にあるすべての問題は、自動的に解決します。
私はそのように捉えています。

私たちは、一体何のために生まれてきたのでしょうか。

他の生物はどうでしょうか。花は一体何のために咲いているのでしょうか。

一説によると、地球上の生物は、推定で一千万種類いるといわれています。
あらゆる生物は、一体何のために生きて、そして死んでいくのでしょうか。

人間は、がんばって財産を残したり、地位を誇ったりしています。
しかし、一生懸命がんばったと思ったら、そのうちにこの世から去らなければなりません。

一体何のためにがんばっているのでしょうか。

このことを中途半端に考えると、段々虚しくなってきます。
それならば、まったく考えない方がましかもしれません。

とことん本当のことを追求して知るか、まったく知らないかのどちらかです。

私たちは、病気になったり、人間関係で苦しんだりしています。
中には生まれた時から不幸を背負って、一生涯不幸のまま人生を終えていく人もたくさんいます。

一体何のための人生だったのでしょうか。

本当に喜びにあふれ、感謝にあふれて、愛にあふれて一生涯を最初から最後まで生き抜いた人に、今のところ私は会ったことがありません。

では、そういう生き方は、私たちには与えられていないのでしょうか。

やはり、一通り苦しんだりしなければ、ならないのでしょうか。

私たちは今、そういうことを真剣に考えなければならない時代に差し掛かっていると思います。

私たちは一生懸命人生を生きてきて、最後に「私の人生は一体何だったのだろう」といって終止符を打ちます。

できるなら、一刻も早く“何のために生まれてきたのか、私は誰なのか”をわかって、残された人生を生きられたらいいと思うのです。

【“教え”では救われない】

今、私たち日本人の心が大変荒んでいます。

自殺者は、年間2万人を超えました。
離婚が年に19万組です。
うつ病や“引きこもり”と言われる人が、全国に百万人以上いると言われています。

では、一体こういう問題はどこに行ったら解決するのでしょうか。

うつ病の人は病院に行ったら治るのでしょうか。
病院に行っても薬を飲まされるだけです。
どうやって心を薬で治すのでしょうか。

宗教は、本来こういった問題を解決する役割のはずです。
では、本当に宗教がその役割を果たせているのでしょうか。

はっきりいいます。

宗教を一生懸命やっている人やその子どもは、かなりの確率で余計に苦しむ結果になっています。
これはなぜかというと、“いい教え”を頭で学んでいるからなのです。

「人を愛しましょう」と頭で学んでも、
実際には人を愛せない自分がいることを自覚すると、自己嫌悪に陥ってしまうのです。

「どうして私には、こんな嫌な心があるんだろう」と、
自分自身が情けなくなってしまいます。

そして、その自分の欠点を隠して、いい所だけを見せようとするようになります。
すると、解決しなければならないことが、いつまで経っても解決しません。

また、“いい教え”を学ぶほど、他人の欠点がよく見えてきますから、
人を蔑んで見たり、批判をしたりしてしまいます。

さらには、自分の子どもを、その“教え”の枠にはめ込もうとします。

親の言うことを聞こうとする子どもは、その枠から出られずに塞ぎこんでしまいます。
逆に反発する元気のある子どもは、親から離れて不良になったりしてしまいます。

“いい教え”を学んでいる人は、

頭だけで「もう私はわかった」と思ってしまう傾向があります。

私の講演を聞いて、「うちの教えと同じ!」とうなずいて拍手をする人は、
実は一番わかっていない人なのです。
ですから、そこから改善ができません。

教えというのは知識です。

しかし、私が伝えようとしていることは、命の悟りです。
この命の悟りは知識では得られないのです。

本当にわかってきた人は、グーッと何か熱いものが体の中からわいてきたり、
頭を抱え込んだりします。
そういう人は、だいぶ、わかりかけてきたといえるのです。

【善悪を超えた世界に目覚める】

物事には「善」と「悪」というものがあります。
では一体、何が善で何が悪なのでしょうか。

戦時中は、日本は正しくて、アメリカやイギリスを“鬼畜米英”と言って、
彼らを殺すことが良いことだと国民は信じていました。

自分が正しいと思ったところからケンカは始まります。

「ああ、私は間違っていた」と思えば、ケンカになりません。

私も、社会に出た時には無一文の皿洗いから始めましたから、
自分の信念というものが強く、大変負けず嫌いでした。

必ずいずれは日本一のレストラン王になってやろうと誓っていましたし、
実際に一時は何千万の店を毎月オープンするまでになっていました。

ですから超ワンマンだったのです。
また、ワンマンでなければやっていけない部分もありました。

それゆえに、精神的に大きな壁にぶち当たりました。

あまりにもワンマン過ぎて、人を受け入れたり信じることができず、
そのため、心のドアが閉まっていったのです、パタパタパタ……と。
そして心が真っ暗闇になりました。

船がウワーッと座礁するイメージが眼の奥に浮かんだりするのです。
もう自分が怖くて仕方がありませんでした。

「指一本触れないで人間は死ぬことができる」と、その時はっきりと認識しました。

猛烈に心の世界を勉強し始めたのはそれからでした。
それは、自分自身を救うためでした。

そしてある時、私は一人の哲学者の言葉を聞いて大きな気づきを得たのです。

それは、
「自分が正しいと思った瞬間から、間違いが始まる」
という言葉でした。

それを聞いた時、私は悲鳴を上げました。
「あー! 私の欠点はこれだ!」と。

それまでは、私は自分が正しいという観念がものすごく強かったのです。
自分が正しいと強く思っているうちは、すべての相手が間違って見えます。

そのことに気づいてから、
パタ…パタ…パタ……パタパタパタと一気に心の扉が開いていきました。

それまでは、八方塞がりに思えていたのですが、頭上が開いていったのです。
ポーンと魂が上に上がった感じでした。

私が今、心のことをみなさんに伝えているのは、
私自身が命がけでこういった体験をしたからなのです。

私が気づいたのは、善・悪の世界ではなく、
その奥にある人間の善悪を越した世界、愛そのものです。

ここに気づくしか、私たちにはもう解決策はないのです。

これは人間の考えではない、心の本質、宇宙の法則、絶対法則、まさしく宇宙意識です。
そこに目覚めることなのです。

 


【人間の正体】

これまでの内容を整理してみます。

人間とは、本当の自分のことを言います。
「人間の本性=自然法則=宇宙の法則=善悪を超えた、愛そのものの自分」、
「サムシング・グレート(=真我)」の自分を「本当の自分」といいます。

つまり、「本当の自分」が人間の正体、実体なのです。

それを踏まえて、昨日の内容から導きだされるのは、

1.「人は何のために生まれたのか」とは

それは「本当の自分に気づくため」なのです。
そして、その本当の自分で残りの人生を生ききるということです。

2.「自分は誰なのか」とは、

「人間の本性=自然法則=宇宙の法則」である自分、「サムシング・グレート(=真我)」の自分こそが、本当の自分であるということです。
悩み苦しみの自分、病の自分、満たされない、迷いの自分などは全て「偽の自分」です。
本当の自分に気づくと、偽の自分は消えていきます。

3.「頭の理解だけでは、本当の自分に気づくことはできない」というのは、
いくら学んでも、知識や教えでは本当の自分に気づくことはできないどころか、弊害にさえなる可能性があるということ。
本当の自分は、インプットの知識で学ぶのではなく、もともと在るものだから引き出していくというアウトプットが基本だということです。

4.YSメソッド開発者・佐藤康行は、
いち早く自らが「宇宙の法則=善悪を超えた、愛そのものの自分」に目覚め、他人に対してもその「本当の自分」を引き出し、目覚めさせることを可能にした技法(=YSメソッド)を開発したのです。

以上の4つは、これからお伝えする佐藤康行の神技カウンセリング技法の根本といえるものです。

これまで、哲学、宗教、心理学、思想などを追究されてこられた方には、最後に記された佐藤康行の人生における実体験を除いては、知識の範疇を超えていないと言われるかも知れません。

しかし、その最後に記されたその部分こそ最も特筆すべきところで、未だ他の誰も成し得ていない部分とさえ言うことができます。

やはり、本物は実証を出せるからです。

佐藤康行がその人と対話するだけで、うつ病や心の病、悩み、苦しみが一瞬にして消え、愛が溢れてきたという人が続出している事実が、それを物語っています。

人間の正体は、「人間の本性=自然法則=宇宙の法則=善悪を超えた、愛そのものの自分」、
「サムシング・グレート(=真我)」=「本当の自分」であると、佐藤康行は言います。

しかし、このことを最も確信し、15万人という人をとおして、実証してきているにもかかわらず、佐藤康行は、あえて、「大前提」という表現をしています。

人間の実体が「本当の自分=宇宙の法則=善悪を超えた、愛そのものの自分」であることを大前提としたときに、病や、悩み、苦しみなどの正体は何なのでしょうか?

この世のあらゆる事柄は、原因と結果の法則によって成り立っています。

どんな病気にも原因があります。

本来、心の病も、肉体の病も起こることすべてに、目には見えない原因があります。

その原因がわかれば、病や悩みを解消できます。

その原因とは一体何なのでしょうか?

うつ病などは、心の問題ですから、当然原因は私たちの心の状態にあります。

心の状態が、思考になり、言葉になり、表情になり、行動になり、そして現実を創り出していきます。

その積み重ねが自分の運命となって跳ね返っているというわけです。

では、その自分の心は一体どういう仕組みになっているのでしょうか?

それはどこからくるのでしょうか?

例えば、上司に何か注意をされた時に、「それは違うだろう!」と感じて怒る人もいれば、逆に言ってくれて、ありがたいと感じる人もいます。

同じ言葉をかけられても、人によって受け止め方が違います。

また、試練に直面した時に、すっかり落ち込んで立ち直れなくなる人もいれば、むしろそのことを糧にしてより成長していく人もいます。

つまり、ある出来事に遭った時大事なのは、その内容よりも、自分がどう受け止めるかという心の状態の方なのです。

試練に遭った時、それを前向きに積極的に受け止めようとする思考を、私たちはプラス思考と呼んでいます。

しかし、ここでは、プラス思考を薦めるわけではありません。

なぜなら、プラス思考を心がけるということは、もともと自分はマイナス思考だと認めているのと同じだからです。

最初から物事をプラスにしか思えない人は、プラス思考など学ぶ必要はありません。

そして、マイナス思考なのにプラス思考になろうというのは、自分に嘘をついていることと同じなのです。

例えば、「人を愛しましょう」、「ご先祖様に感謝しましょう」と教わりますが、そういうことを学ぶということは、人を心の底から愛していない、感謝していない証拠とも言えるのです。

本当に心から愛していて、心から感謝していたら、わざわざそんなことを学ぶ必要はありません。

愛するとか、感謝するということは、心の問題であって、頭で学ぶ問題ではないのです。

心と頭とは違うものなのです。

ゆえに、心の問題を知識だけで解決しようとすると、全くとんちんかんになってしまいます。

私たちは、人間の心の仕組みをまだよく理解していないのです。

理解していないから、的外れなことをしてしまうのです。

病や悩みを解消するためには、その原因である心の仕組みを知らなければならないというわけです。

書籍などで心のことを勉強すると、「思いが実現する」ということが書かれてあります。

しかし、「私は幸せになりたいと思っているのに、ちっとも幸せになんてなれない」ということがないでしょうか?
果たして、本当に全てのことが思ったようになっているでしょうか?
もし、全てが思った通りになるのだったら、全員が喜びいっぱい愛いっぱいで、病気もトラブルもなく、仕事も順調というように順風満帆で生きていてもおかしくはありません。
しかし、実際にその通りになっている人はごく少ないのではないでしょうか。

「思ったことが実現する」ということは事実なのに、なぜ思ったはずなのに実現できないのでしょうか?
そこに、今まで誰もが教えてこなかった心の世界の盲点が潜んでいるのです。

よく自分自身を振り返ってみてください。
みなさんが、「もっと幸せになりたい」「人を好きになりたい」「もっと前向きになりたい」と思ったとしても、それは、一時的なものではないでしょうか?

そして、寝ている時にはあまり良い夢を見なかったり、ふっと我に返ったら無性に不安になったりと、普段は、こうなりたいと思ったこととは別の思いが出てきてはいないでしょうか?

ふっと力を抜いた時に、不安や心配、恨み、妬みなどが自然と心に浮かんできてしまうと、実際には、その思いが現実のものとなってしまうのです。

「幸せになりたい」、「喜びを得たい」、「もっと豊かになりたい」と思おうとしているのは一瞬に過ぎないのです。

思おうとしている時だけは、本当にそう思えているかも知れませんが、二十四時間、三百六十五日ずっと自分の意思の力だけでそのように思い続けることは、現実的には不可能なのです。

ふっと力を抜いた自然体の時にでも、四六時中、喜びに溢れ、愛に溢れ、幸せに溢れ、心が豊かで、人を愛する気持ちが湧き上がってくるようになれば、間違いなく大成功者になれるのだが、なかなかそうはなれません。

では、そのふっと湧いてくる心の正体とは何なのでしょうか?
そこのところを突き詰めて考える必要があるのです。

では、ここで実験をしてみましょう。
今読んでいるこの文章をから目を離し、一人静かに目を閉じ、できるだけ体の力を抜いてリラックスしてみましょう。

その状態を二、三分ほど続けてみてください。

さて、何か思い浮かびませんでしたか?
きっと、あなたの脳裏には、何かの思いが湧いて来たのではないでしょうか?

その状態をもっと長く続ければ、さらにもっと別な思いがあなたの脳裏を駆け巡ることでしょう。
「何だかわからないけど、ムシャクシャするな…」、
「虚しいなあ…」、
「あ、また嫌なあいつの顔を思い出しちゃった!」、
「どうしてぼくには彼女ができないんだろう…」、
「もうお金で苦しむ生活から逃れたい」、
「ああ、早く上司が変わってくれないかなあ」、
「私はなんて幸せなんだろう」、
「これからどうなるか楽しみだなあ…」など…。

私たちの脳裏には、たとえじっとしていても、絶え間なく何らかの思いが湧き出てくるのです。
起きている時だけではなく、寝ている時でさえ、私たちはいろいろな夢を見ているのです。

ではもう一つ、思い出してください。

あなたにも上司や目上の人から叱られた経験があると思いますが、その時に、一体どんな思いが浮かんだでしょうか?

「どうして自分だけが叱られないといけないんだ?」、
「どうせ私はダメな人間なんだ…」、
「あの人から言われたくないね!」、
「あの人は本当に苦手だ」、
「きっとあの人は私のことが嫌いなんだ」、
「いやあ、注意をしてくれたお陰で気がつきました。本当にありがたい…」、
「あの人は私を鍛えてくれる恩人だ。なんて優しい人なんだろう」…。
同じように叱られても、人によって感じ方も受けとめ方も全く違うのです。

つまり、私たちには、じっとしていても湧いてくる思いや、人に何かを言われた時に瞬間に出てくる思いがあるのです。

実は、その思いこそが、私たちの運命を左右しているのです。

では、その自然に湧き出して来る思いの正体とは、一体何なのでしょうか?

私は、その思いとは、全て記憶だと捉えているのです。

もっと突き詰めて考えると、人間は記憶でできていると言い切ることさえできるのです。

そして、記憶でできていると捉えた時に、様々な心の謎を解き明かすことが可能になるのです。

【心の仕組み】

頭の記憶よりももっと深いところに内在している心、それが二つ目の記憶です。

それを「遺伝子の記憶」と「魂の記憶」と「細胞の記憶」とによってできている記憶と捉えています。

私たちの人生は、これらの記憶によってほぼ決定付けられると言っても過言ではありません。

「遺伝子の記憶」とは、遺伝子に刻み込まれた先祖から受け継いだ記憶のことです。

私たちが両親や祖父母に顔や性格まで似ているのは、遺伝子を引き継いでいるからです。

スポーツマンの子どもは大体スポーツマンであるし、歌手の子どもはやはり唄が上手い。

ガンの家系の人は、ガンになって亡くなる可能性が高いものです。

生まれた時から、私たちは遺伝子の記憶を持っており、それによって人生のかなりの部分は決定されているのです。

しかし、私たちが生まれてくる時に背負っているのは「遺伝子の記憶」だけではありません。

そこにさらに前世の記憶が折り重なって生まれてくると言われています。

これを私は「魂の記憶」と呼んでいます。

以前、二十代の女性から、こんな相談を受けたことがあります。

「先生、助けてください。私、彼に殺されそうなんです!」びっくりして、どういうことなのか訊ねたら、前世でも彼氏とは深い関係にあり、どういうわけかその彼氏を殺してしまったと言うのです。

もちろんその真偽のほどは確かめようもありませんが、彼女は前世の記憶を本気で信じて、その記憶によって怯えているのです。

今の話はかなり極端な例ですが、しかし、人は少なくとも深層意識の中では、前世の記憶が根付いていて、その記憶によって人生を左右されることがあるのです。

「遺伝子の記憶」と「魂の記憶」は生まれた時には既に持っていますが、生まれた後から体に刻まれる記憶があります。

それが「細胞の記憶」です。

頭では完全に忘れてしまっている体験も、実は私たちの体は何一つ忘れていないのです。

“三つ子の魂百までも”と言われるように、どんな些細な体験も、体はちゃんと覚えているのです。

子どもの頃、父親から暴力を振るわれた経験のある女性は、大人になっても男性恐怖症になり、なかなか結婚願望が湧いてきません。

また結婚したとしても、夫のことを心から許せなかったりするのです。

この前、こんな悩みを持っている四十代の女性がいました。

「ふとした時に突然『お前なんか死んでしまえ!』という声が聞こえてくるんです」

「何か思い当たる所はあるの?」と訊ねても、彼女は「どうしてそんな声が聞こえてくるのか全く見当がつかないんです」と言っていました。

この原因は、彼女のお母さんに会った時にわかりました。

お母さんは私にこう打ち明けてくれました。

「あれは私が悪いんです。あの娘がお腹の中にいた時に、『この子さえいなくなってくれたら、私はこの家から出られるのに』といつも思っていたんです。
その私の思いがあの娘に伝わってしまったんです。本当に可哀相なことをしてしまいました…」

彼女がまだ胎児の頃、「この子さえいなくなってくれたらいいのに…」と思っていた母親の思いが伝わっていて、何とその記憶が細胞に染み付き、四十歳を過ぎた今でも忘れてはいなかったのです!

胎教という言葉がありますが、恐ろしいくらいに私たちは何もかも覚えているのです。

何も幼児体験だけではありません。

大人になってからでも、強烈な体験をすると、その記憶は消そうとしても決して消せるものではありません。

例えば強姦されたことのある女性は、一生性的に不能になってしまう場合があります。

どんなに優しい男性と出会っても、いざとなるとその男性に身を任せられなくなります。

また、人に騙される経験があると、いざと言う時にどうしても人を信じることができなくなってしまいます。

こういう心の状態を、心理学的にはトラウマと言いますが、これは通常、一生かかっても消せないものなのです。

この「遺伝子の記憶」と「魂の記憶」そして「細胞の記憶」こそが、私たちの中から自然と湧き出てくる思いの正体なのです。

これらの記憶から出てくる思いが、まさしく私たちの現実を創造しているのです。

この2つ目の記憶に眠る記憶量は膨大で根深いものですから、少しばかり頭にプラス思考や良いと思われる知識を蓄えたくらいでは、本当の思いは決して変わらないということなのです。

この2つ目の記憶層があらゆる現実の根本の原因となっているところであって、うつ病や、心の病などの本当の原因はここにある、といっても過言ではないというわけです。

人間の心の仕組みを理解することなく、本当の人間関係は成り立ちません。

ましてや、心の病、精神疾患の根本治癒に至っては、ほとんど不可能に近いとさえ言えるでしょう。

「人間は三種類の記憶でできている」と、佐藤康行は言います。

これまで52万人の人たちの心の問題に携わった結果、辿り着いた結論であり、「これがわかると、いかなる問題も解き明かすことができる。」ということです。

この「3つの記憶」は何なのか、解説していきます。

まず一つ目は頭の記憶、大脳新皮質にインプットされた記憶です。

これは生まれてから今日に到るまでに覚えた知識、情報、哲学、思想、人生経験の中で修得した教訓などで、私たちが「知っている」と言っているものです。

この頭の記憶だけで全てが解決するならそんな簡単なことはありません。

勉強さえ一生懸命にやれば、みんな成功できるはずです。

しかし、実際はそうは行きません。それどころか、反対の場合さえあります。

なぜならば、三つの記憶の中で、この頭の記憶が一番薄い記憶だからです。

成功哲学を一生懸命勉強しても成功できないのは、実はここに原因があるのです。

「明るく、前向きに、積極的に、夢を持って、愛と感謝の気持ちで、素直な心で、勇気を持って…」といくら頭にプラス思考をたくさんインプットしても、それは一番薄っぺらい記憶に過ぎないから、それだけではなかなか現実のものとはならないのです。

いざ現実生活の中でその通りに実行しようと思っても、なかなかそのようには行きません。

また、本当にその通りに生きられるのなら、最初からプラス思考など学ぶ必要もありません。

学ばなければならないと言うことは、そのような心で生きていないという証拠でもあるのです。

「わかっているんだけど、ついついマイナス思考が出てきてしまうんだよな…」そう思うのは、あなただけではありません。

そんな心が、もっと深い所に内在しているからです。

皆さんに伝えたいのは、2層目の記憶すらも劇的に変えることのできる方法があるということです。

それは、人間の一番奥に潜んでいる宇宙の記憶を呼び覚ますということによって可能になるのです。

その宇宙の記憶こそが本当の自分(真我)の姿なのです。

宇宙の記憶とは、大いなる愛そのものの記憶です。

神の心、仏の心とも呼べる完全なる大調和の心のことです。

私たちは、もともとその偉大な宇宙の記憶によってできているのです。

宇宙の記憶こそが、私たちの源そのものなのです。

私たちは、普段、宇宙の記憶というものを微塵も意識しないで生きていますが、自らの体でそれを確認することができます。

静かに胸に手を当ててみましょう。

確かな心臓の鼓動を感じることができるでしょう。

手首に指をやれば、血管の脈打つリズムを確かめることができるはずです。

今朝食べたものは胃腸で消化され、不要なものはやがて排泄されます。

そして、たった今も栄養素は血液となり続け、数十兆の細胞の一つ一つに隈なく分配されています。

細胞は新陳代謝を繰り返し、それぞれに与えられた機能をまっとうしているのです。

私たちの体は、いかなる大型コンピュータをもってしても到底かなうことのできない精巧さで、一分一秒も休むことなく動き続けているのです。

この完璧で神秘的な生命の営みを、果たして、私たちの意志で動かしていると言うことができるでしょうか。

これは紛れもない、宇宙の記憶そのものなのです。

大宇宙の営みそのものなのです。

私たちの中に、宇宙の記憶、宇宙の意志が今も確実に息づいているのです。

その事実を、まずは認めることが大切なのです。

そして、この宇宙の記憶を完全に体で感じることができれば、ちょうど暗闇に光を当てるとその瞬間一面が明るくなるように、2層目にあたる過去の記憶は一瞬にして光に変わるのです。

どんな悲しい記憶も忌まわしい記憶も、そこからくるマイナス思考も、全てが一瞬で喜びと感謝の記憶に変わってしまうのです。

こんな驚くべきことが、他のいかなる方法でできると言うのでしょうか?

宇宙の記憶こそが、今までほとんど誰もが味わうことができなかった私たちの真の姿なのです。

そして、その記憶を呼び覚ました時、私たちの遺伝子は宇宙の法則が書いたままの本来の働きを取り戻し、その瞬間から最高の人生を歩むことができるのです。


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